marron-castleの日記

思ったことをつらつら書きます

長崎旅行②ー2日目~4日目長崎タウン

前回の記事の1日目に続いて、今回は2日目~4日目を振り返りたいと思います。

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2日目

端島軍艦島)上陸

2日目はハウステンボスから長崎の中心地(以降長崎タウンと呼びます)へと移動し、

船に乗ってツアーで軍艦島に上陸しました。

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端島、島全体が軍艦のように見えることから「軍艦島」とも呼ばれる

軍艦島とは

軍艦島は、元々はただの岩礁だったのですが、

石炭が採れることが分かってから、1890年に三菱が島を買収・開発を行い、 日本の産業革命を支える重要な炭鉱となりました。

島の中の壁の一部が明治時代に作られたものであるため、 明治日本の産業革命遺産の一部として世界遺産に登録されています。


最盛期には、採掘に関わる労働者とその家族がたくさん住むようになり、学校・病院・映画館・パチンコなども作られたのですが、国のエネルギー政策の転換によって石炭は必要なくなり1974年に閉山。

以後無人島となり、島全体が廃墟に。

現在は観光名所となっていて、許可を得ている5社の上陸ツアーに限り、一般客も上陸できるようになっています。

上陸して撮った写真です。

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軍艦島上陸、間近で見る廃墟

軍艦島の魅力

まず、島全体が廃墟ということで、かなり見応えがあります。

上陸して動ける範囲はごくわずかなのですが、それでも行ってよかったと思えました。


そして、産業遺産として世界遺産に登録されていることからも分かるように、

歴史的価値もあります。


さらには、普通は使わなくなった建物というのは取り壊してしまうので、廃墟をそのまま放置するというのは実験室の中でしか行いません。

それを実際の建物でやっているという点で、研究対象としての価値もあるそうです。

このように

  • 景観としての価値
  • 歴史的価値
  • 学術的価値

この3つが揃っていることが、軍艦島の魅力となっているのでしょう。


3日目

出島

この日はまず出島に行きました。

出島は、キリスト教の禁止を目的として、

ポルトガル人を収容するために1636年に作られた人工島です。


当時は島でしたが、

現在は周囲が埋め立てられたので陸続きになっています。

ポルトガルの来航が禁止されてからはオランダ人が住んでいました。


現在は、当時の様子が再現されていて、

展示や体験も充実しており、

ヨーロッパ人が日本でどんな暮らしをしていたのかが分かります。


実際行ってみた印象としては、とても狭いです。

面積は東京ドームのグラウンド部分ぐらいしかありません。

それだけ狭い島に外国人を押しやっていたということです。


原爆資料館

お次は原爆資料館

資料館自体は広島と似ていました。

長崎の原爆と広島の原爆は型が違うというのを初めて知りました。(気になる人は調べてみてください)


平和公園

お馴染みの平和記念像があるところです。

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平和記念像

右手で原爆の脅威を警告し、

左手で世界の平和祈り

軽く閉じた目で原爆犠牲者の冥福を祈ってくれています。


稲佐山山頂展望台(1000万ドルの夜景!)

あまり聞いたことなかったのですが、

なんと世界新三大夜景に指定されているそうです。

世界ってすごいですよね!

ロープウェイが想定外の運休中で(台風で壊れたらしい)

着くまでに苦労しましたが、実際かなりきれいでした。

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1000万ドルの夜景

夜景の見えるレストランで名物のトルコライスをいただきながら、

贅沢なひと時を過ごしました!

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1000万ドルの夜景を見ながらいただく長崎名物のトルコライス

トルコライスは、

  • ポークカツ
  • ピラフ
  • スパゲティ

を融合させた、なんとも不思議な料理でした。


4日目

この日も長崎タウンを観光しました。

グラバー園

まず、グラバーという人は幕末から明治にかけて

日本の産業界の発展に大きく貢献した

スコットランド出身の商人・実業家です。


先日、現在放送中のNHK大河ドラマ西郷どんにも名前だけ登場していました。

幕末の志士とも親交深かったようです。


グラバー園とは、そんなグラバーの旧宅とその庭のことで、 軍艦島と同様こちらも明治日本の産業革命遺産の一部です。

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旧グラバー住宅

グラバー以外に、リンガー、ウォーカー、オルトの旧宅も見ることができます。


果たして近代化が日本にとって本当に良かったのかは分かりませんが、

日本の近代化は外国の圧力や手助けがあってこそ実現したのです。そのことを改めて実感しました。


このグラバー園も、その歴史的価値とともに、初期洋風建築としての希少性が高いそうです。

また、洋館ということで、現代の日本人からしてももの珍しく、魅力的に映るのだと思います。


大浦天主堂

グラバー園のすぐ隣にあるのが大浦天主堂です。

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大浦天主堂

こちらはご存知のように、

2018年6月30日に世界文化遺産に登録されたばかりの、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の構成遺産です。


グラバー園大浦天主堂は隣合っていますが、

前者は明治日本の産業革命遺産の一部、

後者は長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の一部ということで、

それぞれ異なる世界遺産に属しているというのはなかなかすごいことだと思います。


日本という国にあって、急な坂を登った先にそびえ立つ荘厳な西洋式の教会はいかにも見応えがありますが、

潜伏キリシタン関連の教会は他にもある中で、 この大浦天主堂がひときわ注目されるのは、 信徒発見があった場所だからです。

信徒発見によって、潜伏していたキリシタンと神父が出会い、およそ250年に渡る禁教下でもキリシタンが潜伏し続けていたことが判明しました。これは世界的にも珍しい感動的な出来事でした。


建物自体も現存する木造ゴシック様式の教会として日本最古で、 国宝にも指定されています。


このように大浦天主堂もまた、景観、歴史、建築と三拍子そろった名所であると言えるでしょう。


長崎ペンギン水族館

市外からは少し離れた閑静なところにある水族館です。

この水族館はただの水族館ではありません。


名前の通りペンギンに特化しているのですが、

世界に18種類いるペンギンのうち9種類が飼育されていて、

これはなんと世界一だそうです。


餌やりの現場を間近でみることもできます。

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ペンギンの餌やりの様子

かわいいですね。ペンギン好きにはもってこいの水族館だと思います!


眼鏡橋

市街地に戻り、最後に訪れたのは眼鏡橋です。

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眼鏡橋

この橋は、その特徴的な見た目と共に、1634年に築造された現存最古のアーチ型石橋としても価値があります。


まとめ

ここまで長崎旅行で訪れたスポットを順に振り返りましたが、

景観、歴史、建築という3つの要素がそろったスポットが多く、 とても魅力的な観光地であることが分かりました。

特に、西洋と切っても切り離せないその歴史が、西洋文化に憧れを抱いてきた日本人を惹きつけていると感じました。


また、随所にハートの要素が散りばめられているなど、観光客を飽きさせない工夫も施されていました!

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グラバー園で見つけたハートストーン


そんな長崎の魅力を満喫することができた3泊4日であり、とても良い思い出になりそうです。


長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます!